リハーサルスタジオのど定番の「ジャズコ」ことローランドのソリッドステートギターアンプJC−120ジャズコーラス。「ジェーシー」とも呼ばれて親しまれているこのアンプを、もちろんスタジオY2もひねくれたりせず、各ブースに揃えています(^^)チューブではなくトランジスタを使ったソリッドステートアンプのため、一段下に見ているギタリストも多いような印象ですが、クリーンでシャープな音、加えて安定したコンディションを保てる設計技術の高さが秀逸な一流アンプだと思います。
ジャズコがなぜリハスタやライブハウスに今もずっと定番となって使われ続けているか、あちこちのサイトで熱く語られていますので、そこは割愛(笑)
今回は「チャンネルリンク」について記します。
ジャズコは、プリアンプは独立した2チャンネル。ステレオによるコーラスエフェクトを生み出すために必然的にそういう構造になったと思われますが、この2つのチャンネルをチャンネルリンクさせて、ギターの鳴りを野太くしたり、広がりをもたせたりして、ひと味もふた味もおいしく使うことができます。
↑図のように、チャンネルリンクのさせ方は8通り。
例えば、ギターからチャンネル1のHightにシールドをさして、短いシールドをもう一本、チャンネル1のLowからチャンネル2のHightに結線。 こうするとチャンネル1のプリアンプを通ったあとにチャンネル2のプリアンプも通って、それぞれの音はそれぞれ別の音として2つのスピーカーから出音されます。
各チャンネルのイコライジングを変えることで、音を太くしたり、拡がりをもたせたり、様々な音のバリエーションが得られることとなります。2本のギターがなっているように調整することもできます。
チャンネルリンクとは別の方法で、ジャズコをステレオ出音する裏技もあります。同じ音がずれて出るだけの擬似的手法にはなりますが、VIBをONにしてSPEEDもDEPTHもゼロにしてしまいます。するとタイムラグを作って2つのスピーカーから出音することができ音が拡がります。
やったことがない方は、ぜひ一度、チャンネルリンクかVIBの裏技を使ってみてください。ジャズコのポテンシャルの高さを再認識すること間違いなし(^^)