初心者の方に、ギターやベースの出したい音色の作り方のカンタン近道についてのお話。
アンプでのイコライジングがよくわからず適当にやてしまっているあなた。その逆で、ネット上に溢れる多くの情報を見すぎてただの「耳年増」になってしまっているあなた。細かいウンチクはすっ飛ばし、初心者の方でもわかりやすい、ざっくりアバウトなアンプでの音づくりの方法があります。
すごくカンタン!エフェクター類はすべてオフ。そして以下に紹介するABC三つの極端なイコライジングからスタートさせて、微調整すればOK。
パターンAがこれ。↑ BASS:10 MIDDLE:0 TREBLE:10 そう。いわゆるドンシャリの超極端な設定。グラフィック的に音の帯域をざっくりグラフにすれば↓こんな感じになります。
目指す音が、クリーンやクランチのファンキーなカッティング、あるいはメタル系の歪み、スラップベースを多用する場合などなら、この設定から音出しスタート。10のつまみを少しづつ下げていく、0のつまみを少しづつ上げていく、ってことで出したい音へ近づいていく!
パターンB ↓
BASS:0 MIDDLE:10 TREBLE:0 そう。いわゆるカマボコ型の超極端な設定。シングルコイルのピックアップのギターのソロの時に太い音が欲しい、とか、タッピングフレーズを多用する時の音づくりなど、この設定から調整スタート。グラフィック的に音の帯域をあらわすと、まさに「カマボコ」型 ↓
パターンC ↓ これは、ジャズなどの丸くて落ち着いたギター音にしたい時、カントリーやウエストコーストサウンドのような、マイルドでノイズの少ないベースを目指す場合など、この設定からスタート。
ま、この3パターンから近づけば、初心者でも手取り早く音づくりができる!はず、です!
とはいえ、出したい音、っていうイメージを決めないと音を決められませんよね。コピーしている曲の音源の音そっくりにしたい、あの曲のあの感じの音を出したい、っていう場合、ついついエフェクターをどれにするか、ってことに目を奪われますが、あ、いや、耳を奪われますが w まずは、エフェクトなしで近づいてみようと、よく音を聴くのが音づくりスタートラインです。もちろん、アンプによってそもそも音が全然違います。そこのところも、自分で調整してみると、このアンプは高音が強いな、とか、こいつは低音が大きいな、とかもわかるようになります。また、アンプによっては、TREBLEのさらに上の帯域の高音成分を調整するBRIGHTスイッチやPRESENCEつまみとかもあります。この話は今回は割愛 w そしてギターやベース自体の音もピックアップの種類によっても全く違いますが、ざっくりいえば、シングルコイルのピックアップなら高域が強い、ハンバッキングなら中音低音が強い、フロント側、ネック側のピックアップを使えば、音が丸く太くなり、ブリッジ側のピックアップを使えば高音が強調され中音低音が薄くなる、ってなことも関係しますが、とにかく、まずはアンプだけの基本調整で、出したい音を目標にイコライジングしてみましょう!